電話帳方式の索引作成

InDesign機能

電話帳のように検索すべき語の多いコンテンツでは
特別な配列方法が使われています。当社独自のシステムを使用して
電話帳方式の索引を手軽に作成することができます。

電話帳方式とは

電話帳方式とは、電話帳配列ともいい、電話帳をはじめ学術書など検索語の膨大な書籍の索引に使われることが多い配列方法です。日本語の漢字読みの特殊性を考慮して、頭文字が同一の検索語がひとまとまりになっているため、まず頭文字で絞り込んでから目的の語を探し出すことができます。
電話帳配列は、以下のルールで並べられています。

①語句の1文字目だけでソート。優先順は五十音、画数
②2文字目以降を五十音順にソート

1文字目は基本的には五十音順ですが、同じ読みの文字は、カタカナ・ひらがな・漢字の順に、同じ読みの漢字は、画数の少ない順に並べられます。なお、漢字は同じ字でもその読みごとに位置が変わります。例えば、同じ「東」という漢字でも、それを「とう」と読むか「ひがし」と読むかで区別されます。2文字目以降は文字種や画数は考慮されず基本的に五十音順となります。
このようにして電話帳方式の索引が作られますが、実際には書籍によって配列のルールに細かな差異があります。この差異は、書籍によって異なる検索語の検索性をより高めるための、作り手のアレンジによるものです。また、制作側の使用するマシンの特性やアプリケーションの設定の問題で生じている場合もあります。
このようなアレンジや、意図通りに配列されなかった索引の順序変更を行うためには、校正紙に赤字を入れて戻さなくてはなりませんが、物によっては編集、制作双方にとって相当な手間になりかねません。

明昌堂の電話帳配列索引

当社では、独自の制作工程を構築して、電話帳配列索引の原稿制作および校正の省力化を実現しています。
一般的に、索引を作るためには検索語のリストのほか、それぞれの検索語について「よみがな」のデータが必要です。電話帳配列では、そのほかに「1文字目の読み」「1文字目の画数」も必要となります。
当社の工程では、「よみがな」を専用のソフトウェアで自動発生させますので、お客様からの支給は不要です。また「1文字目の読み」「1文字目の画数」についても、制作場所によっては支給が条件になっていると思われますが、当社では不要です。
そして、次に挙げるような様々なオプションを事前に指定いただくことで、組み上がり後の赤字修正の大幅な低減を図ることができます。


電話帳方式索引と通常の五十音索引の違い


配列オプションの指定

電話帳方式の索引作成にあたり、上のようなオプションを選択することができます。
なお、上は当社へ電話帳索引を依頼する際の指定紙としてもお使いいただけます。必要なチェックなどをしていただき当社営業へお渡しください。
ここにご用意した項目以外にも「ハイフンを読まない」等、様々なカスタマイズが可能です。「そのほかのご要望」欄に自由にご記入ください。
ただし、現状ではどうしても自動で処理することができず、赤字で対応せざるを得ない配列条件もあります。人名を名字で区別する(例:久保と久保田を分ける)というのもその一つです。いずれにしましても、ご要望に沿ってなるべく効率的に作業が進められるようなご提案をさせていただきます。

関連記事

記事一覧

Meisho-do LAB

デジタルコンテンツの総合制作会社(株)明昌堂が、書籍制作に携わる多くの方々へ向け発信するウェブメディアです。 DTPやその周辺技術(Officeアプリ、Adobeアプリケーションなど)の研究を行い投稿します。

最近の記事
  1. 数式を含む教材のAI自動校閲を試してみた

  2. 書籍制作におけるCollate Proの活用

  3. ユニバーサル対応コンテンツの制作

ランキング
  1. 1

    InDesignの機能を活用した索引ページの作成について

  2. 2

    数式を含む教材のAI自動校閲を試してみた

  3. 3

    書籍制作におけるCollate Proの活用

TOP
CLOSE