▲■デザインから製版までワンストップ 当社はDTP組版をメインの業務としておりますが、その前後のデザインや製版といった工程についても、スタッフと設備を社内に有しています。 これまで別々に依頼していた業務の発注場所を一本化することで、工期の短縮、品質の安定につながります。また、編集担当者の業務軽減も期待できます。■技術力を生かした効率化 当社では組版制作に関する技術開発を行う専門部署を設けており、社内業務の省力化、品質向上を進めています。また、効率化が期待できる新しい技術やソフトウェアについては、お客様へ紹介、提案を積極的に行っています。 ウラ面からは、そのような技術を作業フローに取り入れていただき、効率化が実現した事例を紹介します。※MCR 関連項目を掲載した Meisho-do Creative Report のバックナンバーです。当社ウェブサイトなどでご覧ください。http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.79April 22.20241/2作業フローを見直すことで、大きな改善効果が期待できる商品です。実際に省力化や品質向上、工期短縮につなげた事例を紹介します。同様の作業を繰り返し行う定期刊行物やシリーズものは、CASE 01デザイン支援 月刊誌の編集部から相談をいただきました。懇意にしているデザイナーにデータ制作を校了まで依頼しているが、進行が遅れ気味とのこと。 そこで、当社がレイアウト作業以降のDTP、および一部ページのデザインを受け持つことになりました。当社のデザイナーは組版にも精通しており、レイアウトが似ているページはフォーマット化して効率化。DTP作業もスムーズに流れ、その後は予定通りに校了できるようになりました。MCR56,75CASE 02図版、イラスト作成 学習参考書や実用書には多くの図版やイラストが使用されます。 実用書のシリーズで、DTP作業とあわせて図版やイラストを一括発注していただきました。編集者の手間が減っただけでなく、同じ場所で組版を行うため誌面を考慮したイラストのタッチ選びやレイアウトをしてもらえたと評価いただきました。 当社がイラストをお請けした書籍で、ベストセラーとなりシリーズ化された例もあります。当社ウェブサイト「お客様の声」でもご紹介していますので是非ご覧ください。MCR39CASE 03画像補正、加工 掲載写真の色調の違いが重要な書籍があります。当社が受注した医学書では、著者から校正段階で色が見たいと要望があり、カラーマネジメントされた当社のプロジェクションプリンターで色調を確認するフローに変更。同時に本誌色校正を取ることはやめました。 当社には画像処理専任のオペレータが在籍していますので、人物や風景、商品写真の補正や加工、レタッチもご依頼いただけます。MCR37CASE 04製版データ作成、DDCP出力 当社がDTPを行っていた旅行ガイドブックを印刷していた業者からの要望で、当社が製版工程まで担当することになりました。 その印刷会社では工程毎に作業場所が違い、データの受け渡しやその確認作業に時間と労力がかかっていましたが、当社が組版、インクジェットDDCP出力、製版データ作成を一括で行うことにより、データ校了から印刷開始までのスケジュールを2〜3日短縮することができました。MCR59定期物・シリーズ商品の作業フロー改善
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