事例紹介❶解答欄で使用するマス目フォント学参書籍で多く使われる回答欄。これらのほとんどが単色の部品です。従来の組版方法では描画ツールで矩形を描いたり、フォントをアウトライン化したものをオブジェクトとして配置していました。これをフォントにすることで、文字をタイプすれば解答欄を簡単に作ることができます。事例紹介❸韓国語の発音表現用の促音フォント韓国語の発音を表現する際、日本語には存在しない促音(小書きのかな)が使われます。ナミ字の級数を下げて再現することは可能ですが手間がかかります。また、親文字の上にルビとして置かれることが多いのですが、InDesignではルビ文字のサイズを細かくコントロールすることができません。そこで、促音用の専用フォントを開発しました。「1」とタイプすると1マス、「2」とタイプすると2マス、「3」とタイプすると3マスの部品が文字として現れます。赤で囲まれている文字は日本語に存在しない促音。これらをフォント化したうえでInDesignのルビ機能を使っている。事例紹介❷将棋のコマをフォント化将棋の解説書では、本文中だけでなく図中にも多くのコマが登場します。これらをすべてオブジェクトとして文章中に挿入するのは非常に手間がかかります。フォント化することで文字と一緒に流し込みができます。図版の作成も効率化できました。事例紹介❹様々な書籍で利用機会の多いピクトフォントピクトグラムは様々なジャンルの書籍で利用される、意味を持ったグラフィックアイコンです。中でも、旅行ガイドブックの施設のデータ欄では必ず使用されるものです。そのため、当社では古くからピクトグラムをフォント化して文字として組版をする方法を採用してきました。効率的かつミスを防ぐための手法として今では一般的に行われています。将棋フォントを設定する前はただの文字の羅列(上図)だが、フォントを変更すると下図のようになる。「1」をタイプすると1、「2」をタイプすると2が表示されるようにフォントがマッピングされている。http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.77December 11,20232/2
元のページ ../index.html#150