明昌堂クリエイティブレポート
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InDesignのリンクパレットでリサイズする画像を選択し、スクリプトを起動すると倍率を指定することができます。原寸サイズにリサイズするのであれば、100%と入力してOKをクリックします。Photoshopが自動的に画像をリサイズし、その後InDesignで画像の更新を行うとすべて100%の拡大率で配置されています。図版の周りに配置するテキストを複数行まとめてInDesignに流し込みます。スクリプトを起動し分割方向やフレームの間隔を指定して実行すると、自動的に分割されたテキストフレームが生成されます。2/2http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.71January 20,2023 そこで、指定した大きさまで自動的に画像のリサイズを行うスクリプトを開発しました。これを活用することにより、作業効率化と画像品質向上の両方を実現させています。事例2    画像データの自動リサイズ デジタルカメラの画素数は年々向上しており、最近の一眼レフカメラの上位モデルでは4000万から5000万画素となっています。これらのカメラで撮影されたデータは、一般的な印刷物に必要な解像度350dpiに換算すると、A2大程度でも使用可能なサイズです。また現在ではスマートフォンでも1200万画素を超える写真が撮影できますが、これもA4大程度までなら十分に使える解像度となります。 こういったカメラで撮影された大きな画像データがそのままDTPの原稿として入稿しています。これらの画像をInDesign等のレイアウトソフトに貼り込むと、データ量が増大し作業効率低下や出力トラブルの原因となることがあります。 品質の面でも大きい画像データのメリットはなく、使用サイズの原寸で色調補正やシャープネスなどの画像加工を行うことが理想的です。 そのため当社では、実際に印刷で使用する大きさとの比率を計算したうえで、入稿した画像データを適正サイズにリサイズしています。しかし、雑誌など画像点数が多い商品の場合、これを1点ずつ行っていては非常に手間がかかります。事例3    「タカリ文字」配置の効率化 図版から引き出し線を出して周りに配置された文字、これを「タカリ文字」といい、特に医学、工学などの理数系書籍で多く使用されます。タカリ文字の配置は自動化が難しく、以前からオペレーターの地道な手作業で行われていました。 そんな中、お客様から人体の仕組みを解説する書籍の仕事をいただきましたが、そのページのほとんどが大量のタカリ文字が配置された図版で構成されており、かつページ数も膨大でした。 そこで、少しでも効率化を図るため、複数行のテキストを1行毎に個別のテキストフレームに分割するスクリプトを開発しました。このスクリプトにより、オペレーターは分割されたテキストフレームをそれぞれ適切な場所に配置するだけとなります。 地味な効率化ではありますが、時間短縮以上に作業者のストレス緩和に大きな効果がありました。

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