▲2/2September 07 ,2021■実例2:Excelでの原稿作成と事前処理 Excelデータは表組みの原稿としては使われますが、テキスト原稿の形式としては一般的にNGです。しかし、定型デザインが連続する書籍は、Excelで原稿を作成していただくことが有効な場合があります。 当社では、図4図4のようなテレビドラマのガイドブックの制作にあたり、Excelの原稿フォーマットを作成してお客様へ提供、Excelデータでテキストを入稿していただきました。(図5)(図5)。 InDesignに流し込む前に、入稿いただいたExcelデータの処理を行います。具体的には、見出しや本文の前に新たな列を挿入し、その列にそれぞれの項目のスタイル情報のタグを一括入力します。そのデータをInDesignに取り込んだら、このタグを目印にして一気にスタイルを適用してしまいます。このフローの採用により、Wordやプレーンテキストでの入稿に比べ大幅に作業時間が短縮されました。お客様からも、Excelでデータを作成、管理することで編集業務の省力化ができたと評価いただいています。■実例3:納品前検査による統一確認 当社では、全ページのノンブルが通った段階でプレシップ(出荷前)検査を実施しています。これは当社独自の品質管理ルールで、その中にノンブルや柱、インデックスなどが一冊を通して、または章単位で統一されているかどうかを確認する項目があります。この検査を当社では以下2通りの方法で行っています。 ひとつは単ページのPDFを作成し、それを奇数ページと偶数ページに分け、パラパラ漫画のように連続表示させる方法です(図6)(図6)。この方法で、オブジェクトの位置や形状、文言が統一されているか目視で確認できます。 もうひとつは主にインデックス(つめ)の確認に使う手法です。上と同様に作成したPDFを少しずつ横にずらして並べます(図7)(図7)。インデックスは章などのまとまりを位置や色で表現しますが、この方法で全ページ通してインデックスが正しい位置にあるか、他の章のインデックスが混入していないか、簡単に確認することができます。図4:定型フォーマットの誌面。図6:あおり検版の要領でPDFを連続表示し、目視確認していきます。図5:Excelではタイトルや見出し、本文など項目毎に列を分けて入力していただきます。図7:インデックスが横に並ぶので位置ずれなどの確認が簡単に行えます。http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.61
元のページ ../index.html#117