portfolio_vol3
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7475かかガーゴイル【がーごいる】 種□ガルグイユともいう。本来はゴシック建築における雨樋の飾りの石像のこと。多くが悪魔や怪物の姿をしており、口から雨水を吐き出す。名前はその音を表したものとされる。時代が下ると宗教的な寓意や、魔除けの意味を持たされるようになった。「不信心なものは食べられてしまう」という脅しに用いられることもあり、怪物としてのイメージも一応定着している。カース【かーす】 概□英語で「呪い、呪いの言葉、呪物」の意味。教会用語としては「破門」を意味し、祝福を意味する「ブレス」の対義語。カーディナル【かーでぃなる】 職□キリスト教の聖職者の役職のひとつ。日本語では、枢すう機き卿きょうと訳される。カトリックのローマ教皇の最高諮問機関である枢機卿会の会員を指し、ローマ教皇はこの会員の中から選ばれる。ガープ【がーぷ】 キ□ゴアプ、タアプ、タップともいう。イスラエルの王ソロモンが封印、使役したと伝えられる72柱の悪魔の1柱で、66の軍団を率いる地獄の総統、もしくは王族。かつては能パワー天使の地位にあった。コウモリの翼を持った巨人の姿で、4人の王を引き連れて現れる。愛憎を煽り、人間を望む場所に素早く移動させる能力を持つ。また、中世西欧で必須の共用科目とされた自じ由ゆう七しち科か(文法学、修辞学、論理学、算術、天文学、幾き何か学がく、音楽)や哲学、過去、現在、未来の正しい知識を授け、魔術師から使い魔を奪うともされる。参□堕天使カーマ【かーま】 キ□インドの愛の神。神や人に愛欲、恋情を抱かせることができる。妻はラティ(「快楽」の意味)。オウムに乗り、サトウキビの弓と5本の花の矢を持つ。『カーマ・スートラ』【かーま・すーとら】 物□4~5世紀ごろにインドの苦行者マッラナーガ・ヴァーツヤーヤナがサンスクリット語で著した性愛の経典。詳細な技法の解説、「処女の巻」「人妻の巻」「遊女の巻」など様々なパターンの女性の口説き方、性愛に効く薬草術などを解説している。カーリー【かーりー】 キ□インドの破壊の女神。シヴァの妃パールヴァティの戦いの側面であるドゥルガーの怒りの形相から生まれた。三叉戟などの武器と生首を持ち、頭蓋骨の首飾り、死者の手で作られた腰蓑をまとう。カールスナウト【かーるすなうと】 物□15世紀の物語『アースムンドの子グレティルのサガ』に登場する名剣。主人公グレティルがハーラマル島の富豪トルフィンから贈られたもので、悪霊化したトルフィンの父の塚に眠っていたとされる。切れ味鋭い短剣であるが、グレティルを殺害した釣針のトルビエルンによって奪われた。その際、トルビエルンはこの短剣でグレティルの首をはね、刃の中央に刃こぼれを作ってしまっている。トルビエルンはこれを自慢の種にしていたが、それが原因で彼を追うグレティルの兄に気づかれ殺害された。ガーンデーヴァ【がーんでーゔぁ】物□『マハーバーラタ』の主人公アルジュナがシヴァ神から授けられた弓。無比の強弓で、固有の武器としては『マハーバーラタ』内で最も多く登場する。創造神ブラフマーが作り、火の神アグニから譲り受けた。ガイア【がいあ】 キ地□□ギリシア神話に登場する原初の女神の1柱。大地そのものを体現している。混沌カオスの次に産まれ、独力で産み出した天空神ウラノスとの間に巨人ティターン族、サイクロプス族、ヘカトンケイルを産み出した。自分の意に沿わないものの支配は認めず、ウラノスをその息子クロノスに、クロノスをその息子ゼウスに倒させている。さらにゼウスにもギガースやテュポーンのような怪物たちをたびたび差し向けた。参□オケアノス、カリュブディス、タルタロス、テイア、テミス、デルフォイ、ハイペリオン、ピュトン、ヘスペリデスの園カイザー【かいざー】 職□「皇帝」を意味するドイツ語。古代ローマの将軍ユリウス・カエサルに由来している。日本ではドイツ皇帝ウィルヘルム2世をこう呼んでいた時期があり、彼のように両端がピンとあがった髭ひげをカイゼル髭という。海賊【かいぞく】 職□海上の船舶、沿岸地域から略奪を行う集団。その歴史は古く、時には権力者と結びつくこともあった。北欧のバイキングやイギリス私掠船団、カリブ海賊などが有名。日本では、海運を取り074-120_gensoyougo_ONO_F2.indd 74-75074-120_gensoyougo_ONO_F2.indd 74-752021/12/23 19:112021/12/23 19:11かかガーゴイル【がーごいる】 種□ガルグイユともいう。本来はゴシック建築における雨樋の飾りの石像のこと。多くが悪魔や怪物の姿をしており、口から雨水を吐き出す。名前はその音を表したものとされる。時代が下ると宗教的な寓意や、魔除けの意味を持たされるようになった。「不信心なものは食べられてしまう」という脅しに用いられることもあり、怪物としてのイメージも一応定着している。スラエルの王ソロモンが封印、使役したと伝えられる72柱の悪魔の1柱で、66の軍団を率いる地獄の総統、もしくは王族。かつては能パワー天使の地位にあった。コウモリの翼を持った巨人の姿で、4人の王を引き連れて現れる。愛憎を煽り、人間を望む場所に素早く移動させる能力を持つ。また、中世西欧で必須の共用科目とされた自じ由ゆう七しち科か(文法学、修辞学、論理学、算術、天文学、幾き何か学がく、音楽)や哲学、過去、現在、未来の正しい知識を授け、魔術師から使い魔を奪うともされる。参□堕天使カーマカーリー【かーりー】 キ□インドの破壊の女神。シヴァの妃パールヴァティの戦いの側面であるドゥルガーの怒りの形相から生まれた。三叉戟などの武器と生首を持ち、頭蓋骨の首飾り、死者の手で作られた腰蓑をまとう。カールスナウト【かーるすなうと】 物□15世紀の物語『アースムンドの子グレティルのサガ』に登場する名剣。主人公グレティルがハーラマル島の富豪トルフィンから贈られたもので、悪霊化したトルフィンの父の塚に眠っていガイア【がいあ】 キ地□□ギリシア神話に登場する原初の女神の1柱。大地そのものを体現している。混沌カオスの次に産まれ、独力で産み出した天空神ウラノスとの間に巨人ティターン族、サイクロプス族、ヘカトンケイルを産み出した。自分の意に沿わないものの支配は認めず、ウラノスをその息子クロノスに、クロノスをその息子ゼウスに倒させている。さらにゼウスにもギガースやテュポーンのような怪物たちをたびたび差し向けた。参□オケアノス、カリュブディス、タルタロス、テイア、テミス、デルフォイ、ハイペリオン、ピュトン、ヘスペあ行あアーヴァンク .........................5アーク ....................................5アークエンジェル .................5アーサー ................................5アースガルズ .........................5アースメギン .....................269アード大王 ...........................63アームスヴァルトニール湖 ........................................287アーラニヤカ .......................47アーリマン ...........................32アアル ....................................6アール ................................221アールヴ ................................6アールヴァク .........................6アールヴァクル .....................6アールヴヘイム .....................6アールマティ .........................6アイ ......................................17アイアコス ..................213、266アヴァターラ .........................8アヴァロン .............................8『アヴェスター』 .....................8アウェルヌス .........................8アウグストゥス .................250アウグスト・フェルディナンド ....................................270アウズフムラ .........................8アウドムラ .............................8アウラ ..................................66アエーシュマ .........................8アエネアス ...........................44滄海原 ................................177アガートラム .....................201アカシック・レコード ..........9アカシャ ................................9アカシャ記録 .........................9アカシャ年代記 .....................9アカディメイア .....................9アカデミア .............................9アカデモス .............................9アカ・マナフ .........................9アガメムノン .......................39アガルタ ................................9アザエル ..............................11アザザエル ...........................11アササン騎士団 ...................11アサシン ..............................11アサス ..................................11アザゼル ..............................11足咬み ..................................12アジ・ダハーカ ...................12アシッド ..............................12アシナヅチ ....................95、275アシャ ...........................23、190アシュヴァッタ ...................12アシュヴィン .......................12アシュケロン .......................12アシュドド .........................170阿修羅 ..................................12アスガルダ .............................9アズガルド .............................6アスカロン ...........................12アスクレピオス ...................13アスタルテ ..............13、18、208アスタロト ...........................13アステリア .........................243アステリオン .....................265※辞典で項目となっている用語はアーヴァンクのように太字で表記した。総索引ページ数の多い大ボリューム辞典も見たい情報を探しやすく読みやすく●幻想用語辞典 ●判型:B6 ●D:長谷川碧こだわり POlNT!辞典Editorial06文字の多い書籍は読みやすさが第一。本文書体にUDフォントを使い、可読性に配慮。見出しも適宜強調し、辞典としての使いやすさを考えました。UD書体ですらすら読めるontF選ぶ書体は文字の小さい索引ページでも気を配ります。ワードとノンブルはそれぞれ書体と太さのバランスに配慮し、圧迫感のない紙面を心がけました。文字の小さいページは特に書体選びに配慮ontF116117こコクーン【こくーん】 概□英語で「繭まゆ」の意味。派生して、武器などの保護被膜もコクーンと呼ばれる。また、「繭で包む、保護する」の意味にもなる。五嶽【ごごく】 地□→五ご岳がく『国王頌栄』【こくおうしょうえい】 物□『ケブラ・ナガスト』ともいう。アクスム王国(現在のエチオピア東北部)の伝説的な王、メネリク1世とその血脈について記した年代記。アクスムのイェシャクによって14世紀ごろに編纂された。この年代記によればメネリク1世はソロモン王とシバの女王の子であり、十じっ戒かいの石板を収めた聖せい櫃ひつの正当な継承者とされている。この聖櫃生生生生生克克克克克相生相克は、今なおエチオピアのシオンのマリア教会に安置されている。『古事記』【こじき】 物□8世紀初期に成立したと考えられている日本最古の歴史書。天てん地ち開かい闢びゃくからウガヤフキアエズまでの上巻、神じん武む天皇から応おう神じん天皇までの中巻、仁にん徳とく天皇から推すい古こ天皇までの下巻による全3巻。『日本書紀』と合わせて「記紀」と書かれることも多い。古い記録の混乱を嘆いた天てん武む天皇の命で、稗ひえ田だの阿あ礼れが学んでいた記録を、元げん明めい天皇の代に太おおの安やす万ま侶ろが文章化して献上したものとされる。小姓【こしょう】 職□英語ではペイジという。武士や騎士など身分の高い人々に仕え、身の回りの世話をする若者のこと。武士の場合でも騎士の場合でも、主人から様々なことを学ぶ重要な修業期間と考えられていた。日本では江戸時代に制度化され、役職のひとつとなっている。五神山【ごしんざん】 地□中国の伝説的な5つの神山。岱たい輿よ、員いん嶠きょう、方ほう壺こ、瀛えい洲しゅう、蓬ほう莱らいの5つ。帰き墟きょの中にある。高さ3万里、頂上の広さは9千里。豪華な宮殿、不死の果実、玉の樹が生える。ゴスペル【ごすぺる】 概□→福音虎徹【こてつ】 物□江戸時代前期の武むさしの蔵国くに(関東南部)の名工、長なが曽そ祢ね興おき里さと入にゅう道どう虎こ徹てつとその作刀の総称。越えち前ぜんの国くに(福井県)で甲冑師として名を馳せていたが、50代で江戸に居を移し刀剣も手掛けるようになった。当時の武士に流行した反りの少ない刀身で、切れ味は鋭く、当時から最上大業わざもの物と評されている。また、彫刻の腕も優れていた。新撰組局長、近こん藤どう勇いさみの愛刀とされるが、真偽は定かではない。参□業わざ物ものコデックス【こでっくす】 物□樹皮で作られた紙の両面に文字と絵を描き、アコーディオン状に折りたたまれた本。マヤ文明で用いられ、神話や歴史、暦や予言、天文観測などが綴られている。日本語では絵文書と訳される。スペイン人の侵攻の際に焼き捨てられ、現存するものは4冊のみとされている。それぞれ保管されている場所の名から、『ドレスデン絵文書』『マドリード絵文書』『パリ絵文書』『グロリア絵文書』と呼ばれる。蟲毒【こどく】 物□中国の民間呪術で使われた毒。瓶に様々な毒虫を入れて共食いさせ、生き残った虫を「蟲」といい、蟲の排泄物は致命的な毒になるとされた。蟲を使った呪術は巫ふ蟲こ術じゅつといい、中国や日本では蟲毒を所持することを禁止する法律があった。参□厭えん魅みコトシロヌシ【ことしろぬし】キ□日本神話に登場する国くに津つ神かみの1柱。事こと代しろ主ぬしの神かみと書く。出いずも雲の主神オオクニヌシの長男で、高たか天まが原はらからの国譲りの要求に対する回答を任された。一説には託たく宣せんの神とされ、その事から重要な判断を任されたのだと考えられている。この時、コトシロヌシは浜辺で鳥狩りや釣りに興じていたが、天あま津つ神かみの使者が来ると即座に恭きょう順じゅんの意思を示して呪術で姿を隠したという。参□タケミナカタ言霊【ことだま】 概□言葉が持つ霊力のこと。また、言葉を発することで霊力が発揮されるという思想。和歌の言葉が「あめつちをうごかす」という考え方に基づくもので、一説には万葉の時代には成立していたともされている。近世以降の国学者、神道家などにも重視された。もっと074-120_gensoyougo_ONO_F2.indd 116-117074-120_gensoyougo_ONO_F2.indd 116-1172021/05/13 11:132021/05/13 11:13299あ行あアーヴァンク .........................5アーク ....................................5アークエンジェル .................5アーサー ................................5アースガルズ .........................5アースメギン .....................269アード大王 ...........................63アームスヴァルトニール湖 ........................................287アーラニヤカ .......................47アーリマン ...........................32アアル ....................................6アール ................................221アールヴ ................................6アールヴァク .........................6アールヴァクル .....................6アールヴヘイム .....................6アールマティ .........................6アイ ......................................17アイアコス ..................213、266アイアン・メイデン ..............7『アイヴァンホー』 .............295アイオーン .........................276アイガイオン .........................7アイギス ................................7アイギナ ............................266アイギュプトス .................233アイゲウス .........................182アイテル ..............................62アイトーン .............................7アイドスキュネエー ..............7アイトラ .......................17、182アイニ ....................................7アイネイアス .........................8アイヒシュテット .............298アイペオス ...........................39アイポロス ...........................39アイム ....................................7アイラーヴァタ ...................41アイン・ソフ ..............158、161アヴァターラ .........................8アヴァロン .............................8『アヴェスター』 .....................8アウェルヌス .........................8アウグストゥス .................250アウグスト・フェルディナンド ....................................270アウズフムラ .........................8アウドムラ .............................8アウラ ..................................66アエーシュマ .........................8アエネアス ...........................44滄海原 ................................177アガートラム .....................201アカシック・レコード ..........9アカシャ ................................9アカシャ記録 .........................9アカシャ年代記 .....................9アカディメイア .....................9アカデミア .............................9アカデモス .............................9アカ・マナフ .........................9アガメムノン .......................39アガルタ ................................9アガルティ ......................9、109アガレス ..............................10アキレウス ...........................10アクエリアス .....................139アクエンアテン ..............17、22悪源太 ..................................34アクスム王国 .....................116アグニ ..................................10アグネヤ・ストラ ...............10アクハト ..............................18悪魔 ......................................10『悪魔学』 ..............................10『悪魔憑きと妖術使い』 ........11アクララ ............................258アグリッパ ...........................67アクロポリス ................18、216アケオロス ...........................11アケトアテン .......................22アケロン ..............................85アコライト .........................104アザエル ..............................11アザザエル ...........................11アササン騎士団 ...................11アサシン ..............................11アサス ..................................11アザゼル ..............................11足咬み ..................................12アジ・ダハーカ ...................12アシッド ..............................12アシナヅチ ....................95、275アシャ ...........................23、190アシュヴァッタ ...................12アシュヴィン .......................12アシュケロン .......................12アシュドド .........................170阿修羅 ..................................12アスガルダ .............................9アズガルド .............................6アスカロン ...........................12アスクレピオス ...................13アスタルテ ..............13、18、208アスタロト ...........................13アステリア .........................243アステリオン .....................265アストゥリアス ...................13アストライオス ....55、160、253アストラン ...........................13『アストロノミカ』 ...............13アストワス・ウルタ ..........122アスポデロスの野 ...............13アスモダイ ...........................14アスモデ ..............................14アスモデウス .......................14アスラ ..................................14アズライル ...........................14アズラエル ...........................14アセト ...........................34、144アゾットの剣 .....................111愛宕山 ..................................14安達ヶ原 ..............................15『アダパ神話』 .......................15アダマス ..............................15アダマンティン ...................15アダマント ...........................15※辞典で項目となっている用語はアーヴァンクのように太字で表記した。総索引299-325_gensoyougo_ONO_F2.indd 299299-325_gensoyougo_ONO_F2.indd 2992021/05/13 11:132021/05/13 11:13

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